シングルファーザーの父バグと暮らし、やり場のない孤独をつのらせていた少女ベイリーは、ある日、草原で服装も振る舞いも奇妙な謎の男“バード”と知り合う。彼のぎこちない振る舞いの中にピュアななにかを感じたベイリーは、「両親を探している」というバードの手伝いをはじめるが……。

9月1日(月)18:30上映開始 ※上映後トークイベント
新宿ピカデリー(シアター6)
ゲスト:池松壮亮(俳優) 聞き手:奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
※敬称略
※登壇者は予告なく変更となる可能性がございます
¥2,000均一
※ムビチケ、前売券はご使用できません。
※イベント割ムビチケ鑑賞券、その他サービス券、ポイント鑑賞等もご利用いただけません。
インターネット先行販売:8月24日(日)24:00~<8月25日(月)0:00~>
劇場窓口販売:8月25日(月)劇場OPEN時より販売 (残席がある場合のみ)
1990年7月9日、福岡県生まれ。2003年ハリウッド映画『ラスト・サムライ』で映画デビュー。その後、映画を中心に数々の作品に出演。国内外での評価を高め、これまで数多くの映画賞を受賞している。 今年は映画『フロントライン』、『The オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ movie』が全国公開されるほか、26年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、豊臣秀吉役を演じることが発表されている。
昨年この映画に出会って、心を奪われ続けた。
世界中で現実がフィクションを凌駕する時代に、
イギリスから届いた宝石のような寓話。
底辺からのイマジネーションで、
飛躍的な夢を見るマジックリアリズム。
こんなPure cinemaの誕生を待っていた。
どんづまりの日常が色づいた、魔法のような4日間。『バード ここから羽ばたく』は、郊外の下町に暮らす12歳の少女が“バード”と名乗る摩訶不思議な男と出会い、ささやかに、しかし確実に世界がひらかれていく姿を描いた珠玉のヒューマンドラマだ。
監督と脚本は、社会の片隅に生きる人びとの姿を映し続け、熱い称賛を集めてきた『フィッシュ・タンク』 (09) 『アメリカン・ハニー』(16)の名匠アンドレア・アーノルド。国際的な評価や輝かしい受賞歴とは裏腹に、日本では映画祭や限定公開などでしか上映の機会がなかったが、リアリズムと神話的ファンタジーの融合という新境地を拓いた本作で待望の全国公開が実現する。
自己中心的な厄介者だが家族への愛情は深い父親バグに扮したのは、クリストファー・ノーランやヨルゴス・ランティモスら錚々たる大物監督に愛される若手個性派の筆頭バリー・コーガン。本作にはリドリー・スコットの『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』を蹴って参加し、若く未熟でありながらもカリスマ性を放つ複雑なキャラクターを妙演している。
タイトルロールである正体不明の男“バード”を演じたのは、ドイツの名優フランツ・ロゴフスキ。ミヒャエル・ハネケやテレンス・マリックら巨匠監督にも起用される国際派が、現実から遊離した、不穏な空気と安心感を同時に与える難役に説得力をもたらしてみせた。
大人気のロックバンド、フォンテインズD.C.が楽曲提供しただけでなく、劇中の父親の名前にちなんだ曲「バグ」を発表(MVの監督はアンドレア・アーノルド)。さらにコールドプレイの「Yellow」やブラーの「The Universal」など英国のアンセム的なヒット曲が効果的に使われており、エレクトロ・ミュージックの第一人者ブリアルが初めて映画音楽を担当したことも話題を呼んでいる。
シングルファーザーの父バグと暮らし、やり場のない孤独をつのらせていた少女ベイリーは、ある日、草原で服装も振る舞いも奇妙な謎の男“バード”と知り合う。彼のぎこちない振る舞いの中にピュアななにかを感じたベイリーは、「両親を探している」というバードの手伝いをはじめるが……。
本作の主人公ベイリーと同じ12歳のときに、学校にいたところをキャスティング・ディレクターのルーシー・パーディーに発見され、ベイリー役のオーディションに参加。それまではスポーツの夢中で、演技経験は学校演劇のミュージカル「マチルダ」の端役だけだったという。本作の演技が絶賛され、ロンドン映画批評家協会賞の新人俳優賞、英国インディペンデント映画賞新人賞、女性映画ジャーナリスト同盟新人賞などにノミネートされた。
1992年10月17日生まれ、アイルランド、ダブリン出身。2010年に俳優デビューし、13年のTVシリーズ「Love/Hate」で注目を浴びる。クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』(17)などを経て、ヨルゴス・ランティモス監督の『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクレッド・ディア』(18)で個性派若手俳優の地位を確立。以降、クロエ・ジャオ監督によるMCUのヒーロー映画『エターナルズ』(21)やマーティン・マクドナー監督の『イニシュエリン島の精霊』(23)などの話題作に出演。サム・メンデス監督がビートルズを4人のメンバーそれぞれの視点から描く伝記映画4部作ではリンゴ・スターを演じる予定。
1986年2月2日生まれ、ドイツ、フライブルク・イム・ブライスガウ出身。ダンサー、振付師として活動を始め、2011年のドイツ映画『Frontalwatte』(原題)に主演俳優として起用される。ミヒャエル・ハネケ監督の『ハッピーエンド』(17)ではイザベル・ユペールの息子役を演じ、トマス・シュトゥーバー監督の『希望の灯り』ではドイツ映画賞主演男優賞に輝いた。テレンス・マリック監督のアメリカ=ドイツ合作『名もなき生涯』(19)や、ガブリエーレ・マイネッティ監督のイタリア映画『フリークスアウト』(21)など、国際的な活躍を続けている。
1961年生まれ、イギリス、ケント州出身。1980年代に音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」にダンサーとして出演するなどテレビ業界で活動した後、アメリカン・フィルム・インスティチュートで映画を学ぶ。1998年、短編映画『Milk(原題)』で監督デビュー。続く短編映画『Wasp(原題)』(03)で第77回アカデミー賞で短編映画賞を受賞する。初長編映画『Red Road(原題)』(06)、長編第二作『フィッシュ・タンク』(09)、第四作『アメリカン・ハニー』(16)で三度、カンヌ国際映画祭審査員賞に輝く。そのほか、第68回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門にて上映され、撮影賞を受賞した『ワザリング・ハイツ ~嵐が丘~』(11)、2021年の第34回東京国際映画祭ドキュメンタリー『牛(Cow)』(21)などがある。
スカーレット・ヨハンソン主演のFBIスリラー『Featherwood(原題)』が準備中である。
1970年生まれ、アイルランド、ダブリン出身。14歳で撮影監督を志し、短編映画を監督した後、1997年にインディーズ映画『How to Cheat in the Leaving Certificate(原題)』で長編映画の撮影監督としてデビュー。アンドレア・アーノルドとは短編映画『Wasp』(03)以降、『フィッシュ・タンク』(09)、『ワザリング・ハイツ ~嵐が丘~』(11)、『アメリカン・ハニー』(16)、本作とほとんどの作品でタッグを組んでいる。『天使の分け前』(12)、『ジミー、野を駆ける伝説』(14)、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(16)などケン・ローチ監督とのコラボも多い。ヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』(18)、『哀れなるものたち』(23)ではアカデミー撮影賞にノミネートされた。
1961年生まれ、ロンドン出身。エグゼクティブ・プロデューサーとして『リトル・ダンサー』(00)、『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)、『スラムドッグ$ミリオネア』(08)、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(13)、『それでも夜は明ける』(13)など数多くの作品に携わる。アンドレア・アーノルドとは『ワザリング・ハイツ ~嵐が丘~』(11)にエグゼクティブ・プロデューサーとして参加。本作ではプロデューサーを務める。プロデュースした近作に『関心領域』(23)、『アイアンクロー』(23)、『教皇選挙』(24)などがある。
イギリス、ロンドン出身のミュージシャン、ウィリアム・ビヴァンのソロプロジェクト。2005年にコード9が主宰するレーベルHyperdubより12インチシングル「South London Boroughs」でデビュー。翌年にファースト・アルバム「Burial」をリリースし、雑誌ワイヤーで2006年のベストアルバムに選出される。07年にリリースした『Untrue』でダブステップの第一人者となり、レディオヘッド、ブロック・パーティー、マッシブ・アタック、ザ・エックス・エックスらジャンルを超えたミュージシャンから絶賛され、多大な影響を与える。本作で初の映画音楽に挑戦し、ハーモニー・コリン監督の『Baby Invasion』(24)でもスコアを提供している。
1977年生まれ、静岡県出身。98年にニューヨークのブルックリンカレッジに留学し、写真を学ぶ。MTVが製作するNIKEのバスケットボールのドキュメンタリー番組でスチル写真を担当したことをきっかけに、デレク・シアフランス監督の『プレイス・ビヨンド・パインズ/宿命』(10)で初めて長編映画のスチル写真を手がける。『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクレッド・ディア』(17)以降、ヨルゴス・ランティモス監督作品に参加し、スチル写真だけでなく製作過程も写真に収めている。22年にはハリウッドで年間スチルフォトグラファー 賞を受賞した。
昨年この映画に出会って、心を奪われ続けた。
世界中で現実がフィクションを凌駕する時代に、イギリスから届いた宝石のような寓話。
底辺からのイマジネーションで、飛躍的な夢を見るマジックリアリズム。
こんなPure cinemaの誕生を待っていた。
すべてを覆い隠すほどの埃に咽せた。
そして光を浴び、
空中を舞う埃の煌めきに、胸が詰まった。
浮世の塵を逃れる少女と男が、
この上なくまばゆい。
そうだ、日常と白昼夢は地続きなんだ。
心と心に境界線などないように。
飛べないから行き場がないのに、飛べるから悲しい。
そんなやり切れなさや、どうしようもなさの裏にこびりついた希望を、この映画はちゃんと見せてくれる。
産まれた国も育った環境も家族さえも、誰も選ぶ事は出来ない。けれど、自ら“飛び立つ”ことは出来るかも知れない。そんな“飛翔感覚”を夢見させてくれる。
映画界では既に高高度を滑空しているバリー・コーガンやフランツ・ロゴフスキの演技は鳥肌ものだし、新人ニキヤ・アダムスのまだ小さな羽根も力強い。
劇中でかかるUKアンセムも浮遊感がある。
いったいどうやったらこんな物語を編み出せるんだろう。
静かな目まぐるしさに圧倒されました。
音楽の使い方のセンスが良すぎ。
地に足のついた英国映画の名作がまた一つ誕生しました。観て良かった。
12歳の少女の表情、彼女がじっと見つめる先、それを追っていくだけで世界はこんなに不可思議で、難しくて、理不尽で、だけれど、優しくも見えるのだと、魔法をかけられたような気持ちになる。
曇り空とグッドミュージック。
英国の優れた青春映画は常にその二つで象られていることを、フォンテインズD.C.やブラーの名曲が主人公に寄り添う本作が、またしても証明した。
荒れた土地でも昇る朝日はとてもキレイだ。
どんなに汚い落書きだろうとも、そこにはなけなしの希望や愛が映っている。
そんな社会の片隅で、私たちは馬鹿みたいに煌めくスパンコールドレス姿で歌いながら踊るのだ。
バリー・コーガンとフランツ・ロゴフスキという現在最もスクリーン映えする“顔”を持つ二人に負けていないニキヤ・アダムスの鮮烈な存在感。
現実から希望を導き出す勇気に、少女を救う優しいファンタジーに泣かされた。
無責任な大人に産み落とされた雛たちはこの理不尽な籠を突き破れるのだろうか。
無遠慮に見つめ、心配する僕の目の前で愛や憎、虚に実も全部スクランブルして
血を流しても大丈夫と歌い、少し笑った。まだ飛べないのなら走ればいいだけだと。
一観客の浅薄な想像を超える強い映画だ。
どうしようもない家族や貧困や身体の変化から逃れたくて空を眺めても、鳥みたいに現実からは飛び去れない。それでも「心配ない」とこの奇妙な成長譚は繰り返す。
たしかに、きっと、大丈夫。本作を見届けたあとじゃ不思議と未来を信じられるはずだ。
ハリウッド大作を蹴ってこっちに出たバリー・コーガンが白眉。
このまま年を取ったようなワーキング・クラスのおっさんたちが周りにいっぱいいるぞと笑い、いつしか泣いていた。
“きらめき、愛おしく、感動的-”
“ワイルドで歓喜に満ちた青春物語”
“野心的で幻想的”
“まるで魔法のよう。エネルギッシュで驚きに満ち溢れている”
“人生を豊かにする宝物のような傑作”
“美しく、ユニークで、驚きに満ちている”
“感動的で魅惑的な作品”
“不思議な魅力で深い感動を与えてくれる”
“アーノルド監督の驚くべき新たな才能と、社会の片隅で生きる人々の人生に対する感動的な洞察が詰まっている。
希望に満ち溢れた作品だ”
“名匠アンドレア・アーノルドが、繊細でおとぎ話のような青春映画で帰ってきた”
“歓喜と自由、そして全フレームに美と驚嘆を映し出すー”
“感動的な青春物語。バリー・コーガンは完璧だ”
“フランク・キャプラのような、ウィットでハートウォーミングな物語”
“まさにアーノルド監督の真骨頂”
“光り輝き、共感する”
“真実と愛についての純真な映画だ”
“アーノルド監督の新たなる才能をいかんなく発揮した”